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平成28年度「過労死等の労災補償状況」を公表(厚労省)

厚生労働省では、過重な仕事が原因で発症した脳・心臓疾患や、
仕事による強いストレスなどが原因で発病した精神障害の状況
について、平成14年から、労災請求件数や、「業務上疾病」と
認定し労災保険給付を決定した支給決定件数などを年1回、取
りまとめています。

なお、今回は過去6年分の裁量労働制対象者に係る支給決定件
数についても取りまとめました。

【ポイント】
1  脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況

(1)請求件数は825件で、前年度比30件の増となった。
(2)支給決定件数は260 件で前年度比9件の増となり、
うち死亡件数も前年度比11件増の107件であった。

(3)業種別(大分類)では、請求件数は、
「運輸業,郵便業」212件
「卸売業,小売業」106件
「製造業」101件の順で多く、

 支給決定件数は「運輸業,郵便業」97件
「製造業」41件、「卸売業,小売業」29件の順に多い。

業種別(中分類)では、請求件数、支給決定件数ともに
業種別(大分類)の「運輸業,郵便業」のうち「道路貨物運送業」
145件、89件が最多。

(4)職種別(大分類)では、請求件数は、
  「輸送・機械運転従事者」187件
  「販売従事者」97件
  「サービス職業従事者」93件の順で多く、

  支給決定件数は、
  「輸送・機械運転従事者」90件
  「専門的・技術的職業従事者」30件
  「生産工程従事者」27件の順に多い。 
 
  職種別(中分類)では、請求件数、支給決定件数ともに
  職種別(大分類)の「輸送・機械運転従事者」のうち
 「自動車運転従事者」178件、89件が最多。

(5)年齢別では、請求件数は、 
 「50~59歳」266件
 「40~49歳」239件
 「60歳以上」220件の順で多く、

 支給決定件数は「50~59歳」99件
 「40~49歳」90件
 「30~39歳」34件の順に多い。

(6)時間外労働時間別(1か月又は2~6か月における1か月平均)
   支給決定件数は、
  「80時間以上~100時間未満」106件で最も多く
  「100時間以上」の合計件数は128件であった。

脳・心臓疾患