厚生労働省が公表した2020年度の公的年金の収支決算で、会社員
らが加入する厚生年金と自営業者らが加入する国民年金の合計の
積立金が、時価ベースで過去最大の194兆5,186億円となったこと
がわかった。
株価の上昇で、公的年金の運用が好調だったことが全体を押し上げ
令和元年度から36兆 6,058億円増えた。
内訳は、厚生年金が、34兆8,031億円増の184兆1,927億円、国民
年金が、1兆8,027億円増の10兆3,259億円。
厚生年金の保険料収入は、新型コロナで収入が減った事業者向けに
納付猶予の特例制度を設けたことなどが要因で、5,584億円減少した。